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研究会・関連科目

濱田庸子研究会の内容・研究会に関連する科目のご紹介

研究会1:子どもの精神発達を考える

子ども時代、その中でも特に乳幼児期といわれる生後3年間は、子どもの精神発達にとって、重要な時期です。この間に、子どもは母親(養育者)とどのような出会いを体験し、アタッチメントがどのように形成されるかが、その後のその子の精神発達、パーソナリティ発達を決定します。また、このアタッチメントの形成には、養育者-子間のコミュニケーションの発達や、子どもの自己感の発達も、密接に関係してきます。子どもの精神発達理論は、精神分析学から成人の患者の想起する子ども時代を再構成することによりできた理論と、乳幼児の直接観察からの所見が相互に影響しあって発展してきました。

この研究会では、理論をもとに、乳幼児のいる家庭の訪問による実際の乳幼児の観察を通して、健康な家庭における子どもの精神発達を総合的に理解する事を目指します。
(森さち子研究会との合同研究会)

研究会2:メンタルヘルスについて考える

大学生の年代は、思春期青年期の精神発達では最終段階に位置し、モラトリアムの年代です。そこで大学生には大人になることを目前にしての依存と自立を巡る葛藤など、この年代特有の精神的な問題がしばしば認められます。 また、大学生一般に見られる問題以外に、CNSの整備された SFC特有の問題があるのかもしれない。例えば、コンピュータとはうまくつき合えるが現実の対人関係はトラブルを起こしがちだったり、インターネットにはまりこむ「インターネット中毒」になったり・・・。
そこで、この研究会ではキャンパスのメンタルヘルスの現状をさぐり、メンタルヘルスを向上させるためにはどうすべきかを考えています。また、大学生に限らず、広くこころの健康全般についても考えていきます。

今までに選ばれたテーマは、うつ、自殺予防、音楽療法、自己愛、摂食障害などです。

  1. 前提科目 - パーソナリティー発達論
    開講時期:秋学期  担当:濱田庸子教授
    人間のパーソナリティとはなにか、 それがどのように発達するのかについて、 精神分析的発達理論を中心にして、フロイトから現代の乳幼児研究まで、代表的な研究者の理論を概説します。さらに発達の障害がどのような精神病理につながるのかを、自閉性障害、児童虐待を例に考察します。 
  2. 関連科目1 - 心的環境論
    開講時期:春学期  担当:濱田庸子教授
    パーソナリティ発達論で扱ったこころのモデルをベースに、乳幼児期から児童期にかけて発達してきた心的な世界が、後の青年期、壮年期、老年期を通して、周囲とのかかわりの中でさらにどのように変容していくかを考えます。現代の精神分析的な視点から、家族・自己愛・アイデンティティ・対象喪失・心的外傷など、心をめぐるさまざまなトピックを、深く考えていきます。
  3. 関連科目2 - 応用臨床心理
    開講時期:春学期  担当:森さち子教授
    臨床心理の理論と実践から得られた、心をめぐる本質的なテーマを共有した上で、人と関わる際に生起する“心の動き”についての理解を深めます。
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